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2021年 9月 8日 「志」ってなんで必要なの?
こんにちは、池袋校担任の高畠です。
本日は最近よくブログで出てくる「志」について、なんで必要なの?と思う方もいるかもしれないので、僕なりの解釈を伝えていこうと思います。
よく生徒の皆さんや、保護者の方に「実際のところ、将来やりたいことが定まっている生徒さんって少ないですよね」という意見を頂きます。もちろん決まっていない方は多くいらっしゃいます。
しかし、それでいいのでしょうか?「周りのみんなも決まっていない」という状況に安心していませんか?
日本全国もしくは世界単位で見れば、志を持って動いている高校生はいくらでもいます。将来こういう研究をしたい、こういった仕事に就きたいなど様々です。そして、その志を持っている人の多くが難関大を目指し、モチベーションを高く持ち勉強に励んでいます。人によっては、「志」を実現するためには、大学受験じゃなく起業だ!といって東進を辞めていった人も、過去にいたくらいです。
と、こんな具合に偉そうに語っている私ですが、正直高校生の頃は志などなく、「有名な大学のこんな学部に行ければいいかな」といった、端から見れば生半可な気持ちで受験をしていました。その結果、僕は最後までモチベーションを保つことができず、第一志望には受からなかったのかもしれません。
まあそれでも、自分としては納得できる大学に入学できたのですが、そのツケは就職活動の時に回ってきました。
就職活動となると、高校生のみなさんは想像しにくいと思いますが、保護者の方ならわかっていただけるのではないでしょうか。自己分析を通じて、自分が本当にやりたいことは何なのか、自分が向いているのはどういう仕事なのか、自分の強みはどういったところなのか などを永遠と考えます。その過程を経て、自分に適してかつ、自分がやりたい仕事を見つけるわけです。そして、その見つけた自分のやりたい・適した仕事ができる会社に対して、アピールをし、テストを受けて入社に至ります。
気付いた方も多くいらっしゃると思いますが、現在東進で行っている「志指導」と、就職活動における自己分析はほとんど同じ内容です。違うのはそれを考えるタイミングだけです。
じゃあ、就職活動の時にやればいいじゃないか。そういう考えもあるでしょう。ただ、ここで私は強く言いたいのは、「今のうちから志を持っていれば、大学生活を有意義に過ごせる」ということ。なんとなくで大学に入ってしまうと、なんとなく授業を受けて、必要な単位や、楽に取れる単位を取る、ただただそれで終わってしまいます。志を持っていれば、今後に必要な勉強を能動的に行い、大学に通う意義を持てる、尚且つ受験生にとっては受験勉強の原動力となる、私はそう思います。
また、理系の場合はさらに細心の注意が必要、志を早期に持つことが重要だと考えています。理系は将来、技術職に就く人も多いと思います。技術職、つまりは専門性が高い仕事です。
では、なぜ理系は細心の注意が必要なのか。例えば、大学で生物の研究を行っていたとしましょう。しかし、大学に通っていく中でいきなり「将来は自動車の設計をしたい」となっても、生物の研究を行うような学部では、ほとんど関われません。しかも、就職活動において、技術職は「専門技術があるか」を問われます。それを前提に考えると、大学に入学する時点である程度、道筋が限定されてしまいます。理系は特に早めに志を持っておくことを強くお勧めします。実際に私の理系の友人は自動車の設計を大まかな目標としてきましたが、最近話をしたところ「それを叶えられそうにない」と悔やんでいました。
文系も例外ではありません。いざ就職活動をしようと思い、そこから自分の志を考え、固まった時にはもう遅く専攻が終わってしまった。または入社できたはいいが、志の考えが甘く自分のやりたいこととは違うと感じてしまい、転職なんてパターンもあります。
以上の要素を踏まえれば、今すぐとは言わずとも、なるべく早く明確な「志を持つことが必要」、そう感じると思います。我々は志を持つことを強制できません。この先の考える作業は能動的に行わなければいけません。スタッフに言われたからやるではなく、「自分でやらないといけないと感じたからやる」、そういう形で動いて頂ければと思います。
とはいえ、いきなり自分のやりたいことを考えると言っても難しいと思うので、日々ブログで更新される担任助手の志を見て参考にしてみてください。日々のブログは要チェックです!
長くなりましたが、僕の話がお役にたてれば幸いです。